もしも女子高生がドラッカーの「マネジメント」を読んだら ★★★★☆
普通野球部のマネジャーやるなら野球についての本を買うと思うの。
なんでマネジメントw
妹が買ってきたので後で読ませてもらいました。 短いから数時間で読めます。
野球部のマネジャーになった女子高生のみなみが、間違って買ったドラッカーの著書「マネジメント」を参考に野球部を甲子園につれていこうとするお話。 「マネジメント」は経営学の本なので部活には一見関係ないんだけど、みなみはそれをうまく生かして野球部を変えていく。
主人公のみなみがあまりに淡白で、「マネジメント」の原文を読んでは考え読んでは考えっていうのが続くので、最初のうちは小説じゃなくて自己啓発書みたいだ ねーなんて妹と話してました。自己啓発本てよく最初にありがたいお言葉が提示されて、そのあと例えば主婦Aさんがそのお言葉で人生変わる、みたいな体験談 が入るんだよねw みなみが野球部のマネジャーになった理由や、野球に対する複雑な思いを隠して行動していることは後半に明かされるため(まあ大体わかるんだけども)、みなみの感情がほとんど描かれてません。 物事がただただみなみの思い通りに動いてる感じがしてあんまりドラマチックではないですねぇ。 でもみなみと一緒にマネジメントについて考えることは楽しめたし、最後は青春しててぐっときました。
本当にわかりやすい本です。 ちょくちょくことあるごとにドラッカーの原文が出てくるんだけど、野球部に当てはめるならこうすればいいかな?と考えれば大体みなみと同じ考えになるから楽しい。 よくわからない言葉があってもすぐ解説が入るしストレスがないです。
興味深かったのは、みなみがドラッカーの書いていることを勝手に取捨選択せずまっすぐ受け取ってること。
私がマネジャーとしてその本を読むなら、きっと野球部に必要なところだけメモって利用する程度で「社会への貢献が必要」なんて項目は気にもとめないでしょう。でもそこを考えて行動することが後に一番効果を発揮したりして。面白いもんだよね。
ネタばれにならない程度に書いてみたけど文章になってないかな; いつか読み返そう・・・
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